T004BA01.jpg

11183907.jpg




果てのうるま


石垣島からフェリーに乗って、春の荒波に乗って日本の最南端「波照間島」を目指した。
波は小さな船を飲み込む勢いで向ってくる。子連れで行くには、無謀だったか・・・。
ちょっとばかり後悔の気持ちになったけれど子供たちも夫も、
揺れに身をゆだねて居眠りしている。それだけが救いだった。
交通手段が、フェリーしか無いうえ、小さなフェリーは良く運行ストップになる。
乗ったわいいが帰ってこれるか・・なんて何も考えていなかった。
そうだった、この島はそんな島だったな。

旅行先を波照間島に決めたのは、私だった。8年前まだ独身の頃、
ふらっとあても無く沖縄を旅行して一番心を打たれた場所だったのだ。
何も無い、ただ自然とそこに暮らす人とともに時間をゆっくり過ごすこと、
それを子供達に感じてもらいたかった。

いろんな記憶がよみがえりながら、ようやく波照間島の港が見えてきた。
一日2便のフェリーで運ばれるのは。人だけでは無かった。
そこに暮らす人達の食料や生活用品全てがここに積まれているのだ。

港には、観光客を待つ人、食料品を待つ人 
みんなが嬉しそうに手を振って、船を迎えてくれる。

そして、子供たちも目を覚まし、冬の終わりの東京から一揆に夏の島へ降り立った。

そして、数日お世話になる宿のおじいに挨拶をして車に乗り込んだ。
宿に選んだのは「たましろ荘」。知る人はみな「あんな汚いところに?」
「子連れでは無謀」「他にしたほうが・・・」などあまり評判の良い宿ではない。

けれど、東京育ちの人見知りの子供達には、いろんな人と触れ合って
ご飯を共にするというのを体験させたくてこの宿を選んだ。

しかし、いやはや、本当に汚いぞ!ガラクタと瓦礫の中を通り抜けて玄関に入る。
いつからこのままなのだろう。埃まみれの室内。いつから干してないのか、
じとっとしたせんべい布団。その上に溜まっているものは、なんだろう。虫の糞か?

部屋について窓を全開に開けて、掃除機をかけて、畳を拭いて、
自分が選んだから文句も言えない。嫌な顔もできない。
夫は「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と気にかけてくれている。


写真、文 堀毛 成美


_MG_0384.JPG

_MG_0418.JPG_MG_0449.JPG_MG_0484.JPG_MG_0539.JPG

_MG_0547.JPG

_MG_0556.JPG11173779.JPG11183885.JPG11183888.JPG

11183899.JPG

11183902.JPG11183904.JPGしゃぼんだま2.jpgはてのうるま 宴.jpg

海岸.jpg

自転車.jpg寝静まった宿.jpgはてのうるま 三線を弾く.jpg

contents_border_ft.png

S01.jpgM01.jpgT02.jpgK02.jpgH15.jpgH02.jpgK01.jpgT01.jpg

contents_border_ft.png


写真を楽しみたい!!写真を学びたい!!みんなで創るワークショップです。